れーぶろれーぶ

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おいしいものをたべるためだけに生きてる

【夢日記】①【ゆめにっき】

それは、雪の解け始めた昼下がり。

日の光が地面に反射してあたり一面が真っ白に輝いている。

あたたかい…陽の光がまるで春の陽気のようにさしている。

道の先に、赤い服を着た少女が一人。

彼女が持っていたものは、木彫りの人形と赤い手袋。

おかしい。裸足のままだった。

彼女は、空へと浮かび上がる。

彼女が、木彫りの人形を空から落っことした。

私は、投げてあげれば彼女に届くんじゃないかと思い、慌てて拾った。

でも投げられなかった。自分の中の良心が人形をあの少女に向かって投げるのを止めたのではなく、人形が私を止めたのだった。

私は人形に手を掴まれた。そして一瞬、空に浮かんでゆく少女と目が合った。

彼女は笑い、そのまま天高く飛んで行く。人形と人形に掴まれた私を残して。